四夜目のページ

四夜目 女子高生の未来を導く守護者
こぐま座α星『ポラリス』



クリスマスの夜、星子ちゃんはお友達と、こぐま座流星群を見る計画を立てました。こぐま座は小熊のしっぽに北極星を持つ、北の空で一年中見られる星座です。そして、そのこぐま座から流れてくる流星群は、クリスマスシーズンがピークになり、年末最後の流星群として知られています。
流星群の放射点はこぐま座のβ星、コカブ付近。天の北極付近から降ってくる流れ星は、一晩中楽しむことができます。
流星を眺めながら、お友達のユリちゃんは星子ちゃんに進路相談を始めます。ドジっ子のユリちゃんは、自分のドジを認めていて、それゆえに看護師の夢を諦めようとします。そこで星子ちゃん、北天の目印として言わずと知れた”北極星”を指し、言います。



「ユリの優しさは、看護師として向き合う人たちの
きっと大きな光になるよ。
そしてその光は、たくさんの笑顔を照らす…」

北極星が昔から重用された理由は、北極の真上で輝いていて、方位を知る手掛かりとなるから。アラビア語で北極の釘、英語ではポールスター、和名では子(ね)の星、北の一つぼしなどとも呼ばれているように、北半球の多くの地域で真北を常に指し示し、ゆえに大切にされてきた星なのです。
北半球の星々の中心。そして北天を見守る光…。それは悩んでいたユリの心も、明るく照らすのでした。




さて、北極星は北の指針を司る星ですが、星の正式名称ではありません。それは、時代によって北極星が変わるからです。北極星が変わるって、びっくりですよね。理由は、地球の自転軸が歳差運動(コマ回しのような首振り運動)をするからで、約25800年周期で1周するのだとか。ですから紀元前2800年ごろは、りゅう座のツバンが北極星でした。また約8000年後には、はくちょう座のデネブが、約12000年後には、こと座のベガが北極星になるそうです。ベガが北極星になる頃には、どんな星空になっているのでしょう。

北極星はユリちゃんの悩みを通過し、星子ちゃんの誕生の秘密にまで迫りますが……続きはまた別のお話で。


北極星はトレミー北天21星座の極であり、北半球から眺められるすべての星々の中心です。その役目を一つの星が担わずに、自転軸に近い星たちで順々にバトンタッチしていく。なんてスケールの大きいリレーなんでしょう!そして地球が回り続ける限り、また新たな星と人との物語が紡がれていくんですね。

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