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一夜目 ニートの背中を押す、不屈の英雄
ヘルクレス座

ヘルクレス座。最強の英雄と謳われるヘラクレスが由来です。ギリシャ神話最強の英雄の名ににふさわしく、全星座の中で5番目に大きい星座です。日本では真夏の天頂に、大きく堂々と広がっているのを観ることができるのですが、3~4等星で構成されているため全体的に暗い印象です。さそり座が南中するころ、デネブ・ベガ・アルタイルからなる「夏の大三角形」を頼りに、三角形の西側、天頂に暗くぼんやり変形したHの形を探してみてください。ヘルクレス座は南がヘラクレスの頭、北が足元を表わす形をしていて、片方の膝を立てて跪いている姿になります。膝を立てた足元にはりゅう座があり、竜の頭を踏んずけている格好です。また、膝の東側にこと座のベガが位置することから、織姫様に跪いている様子と言われています。ヘラクレスらしいかっこいいスタイルですね。




ヘラクレスの腰の右下あたりにあるのが、「M13球状星団」。球状星団は、太陽みたいな恒星が互いの重力で引き寄せあって球状に集まっている状態で、なかでもM13は北半球で最も明るい星団と言われています。星子ちゃんは、M13球状星団に集まる小さい星々を無名の一般人(=今回の主人公である原さん)に例えて、一人一人は小さな輝きでも誰もが精一杯の力で輝いていれば、夜空で一番の光になれると諭します。数十万もの星々の集合体なので、目のいい人なら肉眼でぼんやりやさしい無数の光かりの存在に気づくでしょう。星子ちゃんは作中でこの星々を「ヘラクレスの宝物」と称しています。夏の夜空を観察される方は、ヘルクレス座とヘラクレスの素晴らしい宝物を探してみてください。

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